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​リレハンメル
世界選手権

​12月のオーストリア・ブレンネル、スイス・サンモリッツのワールドカップに、突如中国から多くの選手が出場しました。視力障害、立位、座位にまんべんなく選手が出場したのもさることながら(座位は4選手!)、立位の RIANG Jingyl 選手は連勝を飾るなど、自国開催にむけた秘密兵器の存在が明らかとなりました。

その中国はリレハンメル世界選手権には不出場。当然、自国開催の利を使っての強化練習に専念しているであろうことは容易に予想されます。一方、ヨーロッパ勢や米国勢は北京にむけた臨戦態勢で世界選手権に出場しており、ハイテクチューンナップマシンやジムトレーニングマシンを自国から搬入するほどの本気度。

スキー先進国ヨーロッパ勢、ロシア勢、アメリカ勢の、それぞれの意地と威信がかかった北京パラリンピック直前大会の結果やいかに?

本大会は、ユーチューブ配信が数年ぶりに復活し、私も久しぶりに幸平の滑りを見ることができました。ユーチューブのリンクを貼りましたのでご覧ください。初めてパラスキーをご覧になる方は次のような見方をしてただくと面白いかもしれません。

現在、男子立位の実速でのトップは、ロシアの BUGAEV Aleksei 選手だと思います。手先に障害があるようですが、肩は自由に動かせるようで、不自由なほうの手でも旗門を払う動作が出来ています。当然、アレクセイ選手のハンディ係数は100、つまりハンディ無しです。その韋駄天ぶりは他選手を凌駕しています。別項で、パラ大会に優勝するためには高校の全国大会優勝者くらい速くないと不可能だとのパラヘッドコーチの見解を紹介したことがありますが、その言葉が納得できる速さです。いや、今回の大会は非常に硬いアイスバーンでしたから、アイスバーンの経験の少ない日本の高校生では敵わない可能性すら考えられます(注)。もう一人、速さでは若干アレクセイ選手に劣りますが、アグレッシブな滑りで魅了するイタリアの PELIZZARI Federico 選手。この方もハンディ係数100の選手です。とても速いお二人ですが、ハンディ係数90の選手に対しては10%、係数80の選手に対しては20%早く先着しなければならず、アレクセイ選手にしてもフェデリコ選手にしても一か八かのフルアタックをかけないと優勝はのぞめません。男子GSでは、近年常勝の名をほしいままにしているフランスの BAUCHET Arthur 選手とアレクセイ選手の手に汗にぎる一騎打ちとなりました。ぜひご覧ください。

一方、限られた体制で強豪海外勢に立ち向かうこととなった日本チーム。結果からすると不本意な結果となって幸平は落ち込んでいるようなのですが、私から言わせれば得たものも多かった大会。人間、何かにチャレンジしている限り、結果が伴わなかったとしても必ず前には進んでいます。うまくいかなくても足掻きに足掻くのがどろんこ魂!立ち止まらずに北京に向かってゴーアヘッド!です。まずは今大会の奮闘ぶりをご覧ください。

(注:当然ながら実際に試してみなければ断言できない話ですし、ましてや高校生全体や実在する特定の選手の実力を卑下するつもりは毛頭ありません。あくまでもパラ選手のトップは侮れないほど速い、ということを表現したかっただけですので、ご不快の点ありましたら何卒ご容赦ください。)

1/11  ノルウエー・リレハンメル 世界選手権 DH トレーニングラン1 33人中30位

1/12  ノルウエー・リレハンメル 世界選手権 DH トレーニングラン2 29人中28

1/13  ノルウエー・リレハンメル 世界選手権 DH トレーニングラン3 悪天候中止

1/14  ノルウエー・リレハンメル 世界選手権 DH 28人中25位 レースポイント276.54(幸平登場1:28:25あたり)

1/15  ノルウエー・リレハンメル 世界選手権 SG 32人中26位 レースポイント208.11(幸平登場1:47:04あたり)

1/17  ノルウエー・リレハンメル 世界選手権 SC 36人出場 DNF(SL)

1/19  ノルウエー・リレハンメル 世界選手権 GS 40人中25位 レースポイント112.37(2本目 アレクセイ選手登場36:40あたり 幸平登場44:26あたり)

1/21  ノルウエー・リレハンメル 世界選手権 SL 37人出場 (1本目 幸平登場22:57あたり、次走アレクセイ選手、2本目DNF)

おまけ

最終日のパラレルイベント。日本チームは出場していません。

大きな大会の打ち上げで開催されますよね。健常男子だとダブルゲートを両手でバッタバッタと倒す迫力と、チーム戦ということで盛り上がります。

今回はチーム対抗戦ではなく、ハンディキャップによる時間差スタートで、異なる障害程度間での直接対決を実現しています。うまい具合に僅差での勝負となっていてます。

今回、これを見て、健常者のパラレルイベントよりパラのパラレルイベントに可能性を感じました。うまくハンディを設定すれば、障害程度混走どころか、健常者もまじったイベントにできるのでは?

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